日用

国分寺スイッチポイントというギャラリーで富井さんの作品を見る。立体作品。屹立したアルミホイルの山?、ストローで作ったボール?、細い釘を並べた四角?、30cm(くらいだったはず)四方に並べられた小さなタイル、すべてのますに裏から穴をあけられたコクヨの原稿用紙、等々。所謂日用品を使った作品。日用品を美術作品としてたてて行くといえば、マルセル・デュシャンを思いおこすが、富井さんの作品はデュシャンのようなシニカルなユーモア、やまっけのようなものが感じられない。言葉を羅列してみれば、静謐、透明、無菌、明白、曖昧、といったところか。
しかも日用品とも言い切れないもの達。アルミホイルは結構使うが、ストロー(しかも途中が蛇腹みたいになっていて曲がるやつ)はほとんど使わないし、細い釘も打つ事は少ない、コクヨの原稿用紙も学生時代以来使う事はない。
素材を考えるとプラスチック、紙(木)、金属、タイル(土)と結構そろっているではないか。