I was born,but...

『腰辨頑張れ』をみた。1931年松竹蒲田製作。小津安二郎の「生まれてはみたけれど」に出てくる子役達がここにも登場。さらに、大人の社会的な力関係が子供にはわからず、父親が友達の親に媚びる姿に子供が傷付くというモチーフも一緒で驚いた。「生まれてはみたけれど」は1932年の製作なので、成瀬のこの映画が一年早いようだけど。どちらにしても野っぱらでかけまわる坊主達の姿をみるだけで感動的だった。しかし昨日見た「生さぬ仲」もそうだったが、無声時代の成瀬はカット数が異常に多い。