サーカス←→日常?

ヨコハマトリエンナーレに行った。アートサーカス、日常からの跳躍というテーマ。そもそもテーマのたて方が間違っている。現在の都市に生きる人間にとって、日常とは高い跳躍の踏み台になるような、確固とした土台ではなく、日常自体が既にふにゃふにゃの柔らかい実体の不明なものになっている。それを踏み台にして跳躍を試みても、柔らかい踏み台に足をとられじたばたするのが関の山。日常の泥沼にさらにはまって行くような居心地の悪さがあった。個々の作品にはいくつか興味深いものもあったけど。奈良美智だけは勘弁して欲しかった。Y氏曰く「学園祭みたいー。」って。