タケノコを掘るには、まず周りの土をある程度掘ってから、鍬を振りかざし思いきり良く根元を狙ってざっくりいくのだが、周りの土が粘土質だったりして上手くタケノコに鍬の刃があたらなかったりする。タケノコに命中すれば、さくっといった割と高い音が鳴るのだが、これが慣れないうちは周りの土にあたってしまったり、根元ではなく真ん中くらいをやってしまうこともある。そうなるとそれまで必死に周りの土を掻いたのが、まるで無駄になった失望感にさいなまれることもあろう。
その日に掘ったタケノコを海老をはさんで天ぷらにして食べる。すばらしくおいしかった。