南方へ

熊楠の思考の構造が垣間見られるような気にさせる十二支考の草稿。
それは無数の言葉が散りばめられたやや大きなサイズの一枚の紙、
その紙の上の言葉は互いに連結し、反響し合い、小さくて大きな宇宙が拡がっていくのを感じることができる。まるで粘菌のように小さくて大きな宇宙。