a conversation with lewis baltz

ボルツ:、、、数世紀前では、教会が表象を独占していて、それは本当に驚くべき事だった。そして表象は徐々に宗教から引き離され、最初は貴族階級に、そしてあたらしい中産階級、そして最終的に「機械による複製の時代」に全ての人のものになった。衛星は毎日毎時間、アフリカを除くすべての大陸で150チャンネル、一秒間に30の映像を照射する。こう考えると、映像をなにか大切なものと考える事はすこし難しい。アートの文脈においてのみ、映像は熟考の対象となりえ、もちろん商品化もされる。写真界のこれらの変化への反応は、車をぐるぐる迂回させて、独り言をつぶやいているばかりだった。先進の美術館の写真プログラムをみてみるがよい。MOMAなどは20年以上も前に解決した問題を繰り返してばかりいる。その間、すくない例外を除いて、この20年間写真を使った興味を惹くほとんど全ての作品は、自分自身を写真家と考えていないか、もしくはそう思われたくないと思っている人々によるものである。