ぺラスト

私たちはかなりの多くの人に話しかけ、だれがかつて宮殿を所有し、そして荒廃させ、ついにはほぼ破壊してしまったのかを訊ねた。私たちはそのことについては何も読んだりしていなかったのだ。話しかけた人たちは我々の質問には単に笑うだけで、背を向け去って行った。道を数キロほどいったところのリザンで、我々は聞いたのだった。もはやぺラストには健常な人間は住んでおらず、街はかなりの数の精神異常者に引き渡され、彼らはしたいことをし放題で、週に一回、国から食料の配給を得ているということを。