アンティゴネー

ストローブ=ユイレ 昨日はセザンヌをみて今日はアンティゴネーをみてきた。
セザンヌはもちろん画家のセザンヌ。サントウ゛ィクトワール山。この映画でもサントウ゛ィクトワール山の映像はもちろんでてくるのだが、控えめで、それよりもセザンヌの写真を赤い紙のうえにおいて撮った映像がかなり多くの時間映し出される。そのうえからセザンヌの絵画に対する発言が朗読される。この映画でストローブ=ユイレセザンヌのサントウ゛ィクトワール山に映画をもって対抗しようとしたり、セザンヌの創作の軌跡をたどろうともしない。
アンティゴネー。ドイツのヘルダーリンがドイツ語に翻訳したものをブレヒトが改訂して舞台上演したものをふまえて映画化されたものだそう。最後にブレヒトの言葉も引用されています。アンティゴネーは実は原作を読んだことはないのだが、事前にシモーヌ・ウ゛ェイユがアンティゴネーを要約していたのを読んでいたので大体の筋は分かっていた。途中盲目の予言者が戦争を押し進める国王に戦争をやめるよう助言する場面がある。予言者に国王が未来がどうしてわかるのだとたずねると、予言者は未来はわからないと答える。自分が分かるのは過去に起った出来事と今起きていることだけだと。そこから未来を演繹するのである。

今日はその後東京都写真美術館に行ってきた。今やっている企画展のタイトルが「明日を夢見て」 この話は次回。